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カテゴリー : 医療美顔について

院長ブログ~本物の医療美容について③

こんにちは、元町セントラルクリニックの井上です。

久しぶりに“医療美顔”についてのお話しの続きをします。

さて皆様、ご自分のお顔を鏡で見て何を感じましたか?

私は医師となってからは色々な疾病や外傷に携ってきましたので、一般診療に対しても長けていると自負できますが、さらに、平行して美容医療を専門的に長年に渡り診療してきているので、皆様にゴマを擂るようなお世辞でなく、ここで‘はっきり’言わせて頂きます。恐らく大半の人は、お顔の手入れをしていても身体年齢がご自身の暦年齢より若いとは実感されず、実年齢よりも老けて見えているはずです。それ故、お化粧が段々濃くなり化かすのも一苦労となってくるのです。

その理由はと申しますと、常に紫外線(老化の約8割が紫外線の悪影響とされています)に曝されているお顔のお肌は、他の部位に比し特に老化が激しいためです。最も部分老化の生じる部位がお顔なのです。お顔の老化に大きな個人差はあっても、常時衣類に覆われた、例えば皆様のお尻のお肌にほとんど個人差はないのです。

そこで、このようなお顔の老化を若返らせて維持する治療法が“医療美顔” なのです。

肌質の根幹である表皮や真皮の成分を削ったり増やしたり医療の立場で操作するアンチエイジング技法を駆使する医療術なのです。

リラクゼーションやマッサージだけなら種々の施設があるでしょうが、それだけではお肌の若返り変化は成されません。
リラクゼーションやマッサージは立派な癒し系ですし、実際に受ければ本当に気持ちがよくなり、この世の果てまで魂が到達するような、天まで昇るような気持ちにさせてくれる技法です。

しかし、その技法にお肌が若返りの変化をするようなアンチエイジングのニュアンスを言葉巧みに無理に加えようとするとおかしなことになるのです。お肌は変化するのではなく、何度も申しますように、治療する必要のない単なる生理現象を大げさに言っているだけなのです。要はそこまで言わずに、気持ちよくさせる技を提供していることをキチンと謳えば済むことなのです。

おわりに、エステやサロンを決して否定するつもりはないですが、医療技法とはしっかり分離されるべきかと思います。

ところで、冬の気配もグッと身近に感じる今日この頃、皆様、今年の夏は如何でしたか?

恐らく皆様は、どんなにお手入れをなさっていらしても、今夏の照り付く日差しからお肌を保護することは非常に困難であったと思われます。(老化の原因の8割は紫外線なのですから)

そこで、当クリニックといたしましては、お肌の再生と潤いを保持する美顔対策を開始しております。

つきましては、美顔体験コースや美顔キャンペーンの他、各種キャンペーンなど特典もご用意していますし、一考に値する治療かと思いますので、是非本物の医療をご体験して頂ければ幸い
に存じます。

これらは、以前に何度も申しましたように、単なる生理現象の変化ではなく、お肌を根本から甦らせる医療アンチエイジングであり、傷を治すのと同じ医療なのです。
御精読有難う御座いました。

次回をお楽しみください。

そして皆様、良いお年をお迎えください。

院長ブログ~本物の医療美容について②

こんにちは、元町セントラルクリニックの井上です。
“医療美顔”についてのお話の続きです。

前回お話しした皮膚の解剖は、成書(医師にもこのような教科書はあります)を読めば小学生でもできることです。
何が言いたいかと申しますと、その次が問題なのです。
小学生でも誰でも成書を読めばその内容を一応理解できますが、その続きのお話が次のようでは、ひとこと申さずにはいられません。

当院の患者様からは、他の非医療で
「あなたのお肌は薄いから何々の治療はできないのでこの化粧品を使いなさい」
とか
「あなたのお肌は厚いから何々…」と言われました、など、お悩みをよく耳にします。
実際、他からも漏れ伝わってきます。

解剖学の話の続きにこのようなお話をされたなら、どうでしょう?
そのようなマニュアル的な話は、その非医療にとって都合がよく、お客様(医療では患者様)に向けては、受け売りとして洗脳的な役割を果たしているに過ぎません。

その時に、
「何故私の肌が厚いか薄いか見ただけで分かるのですか?」
「何を以って厚い薄いを決めているのですか?」
基準は何ですか?」
「実際に私の肌の組織を採って顕微鏡などで計測しなくても分かるのですか?」
等々と聞いて、的確な返答がなされるかを確認すべきです。

しかし、なかなか聞けないのが人情でしょう。
しかし“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”と‘諺‘にあるように、
その時にきちんと聞いておかなければ、その先ずっと悩むことになるのです。

また、そのあとも問題です。

お肌を治療するのは医療なのです。
そこで問題があるなら医療機関の扉を叩くべきです。
医師でもない人が免許もなしに治療したら違法なのです。

ここで誤解がないように述べますが、私はそのようなお話をする非医療を否定するつもりは毛頭ありません。
本当に薄いか厚いか分かるのであれば、真実の話をして上辺の化粧に走るのか、本当の治療に走るのかをきちんと説明すべきではないでしょうか?

いい加減な根拠のない話ではなく、解るものはどのように解るか、解らないものは解らないと正直に話すべきでしょう。
そうしないと、患者様(非医療ではお客様)は、言われるがままで、選択すら出来ない状況に陥ってしまうとしか考えられない。
しかし真実は、世界中の医師は誰一人として、視ただけで肌の厚さは分からないというか、医学的に見て有り得ないこと。
むしろ、肌の厚さは全く意味がないことです。それならばエイジングで確実に厚くなる角質の方が問題なのです。

どうか、いい加減な情報で、患者様(お客様)たちを、苦しめたり惑わすのはやめましょう!

真の美容医療に関して、言いたいことはまだまだありますが限がないので、この辺で失礼します。
次回以降もお楽しみにしてください。

院長ブログ~本物の医療美容について①

はじめまして、元町セントラルクリニック院長の井上健和です。
これから、本物の医療美容についてのお話を始めて行きたいと思いますので、ご一読頂ければ幸いに存じます。

まず、“医療美顔”というものについて数回に分けてお話しをさせて頂きますので、よろしくお願い致します。

当クリニックでは“美(しさ)は自由自在”をモットーとしております。
では、皆様は“医療美顔”という言葉を聞いたことがありますか?

簡単に一言で言えば、facial esthetique の”医療版”です。これは”本物の医療”であって、けっして医療モドキや詐欺まがいではなく医学的見地からの美容術です。しかし、それだけでは漠然として想像も付け難いかと思いますので、はじめにお顔のお肌のお話しを医学的立場からお伝えしたいと思います。

まず、鏡にご自分のお顔を映しながら想像力を働かせてみて下さい。
お顔の色、くすみ、毛穴、肌理(きめ)、産毛、クマ、シミ・ソバカスやホクロ、しわやタルミ、ニキビなどなど、皆様にはいずれかのお悩みが一つでもあるかと思われますが、逆に一つもないという方はこの世に一人も存在しないとまで私は考えます。

ところで、皮膚(お肌)というものを解剖学的見地よりご説明しますと、外側から角質~表皮、真皮、皮下組織(脂肪織)の三層構造を呈しており(書籍などで一度はご覧になったことがおありでしょう)、なお、一般的にお肌というと外側の二層の表皮(角質は表皮細胞の一部)と真皮を指します。もちろん、最下層の脂肪組織も重要な働きはしているものの、皮膚疾患から見ると少しウェイトが軽く、プチ整形などの痩身に深く携わってくるので、ここでは割愛させて頂きます。

そして、真の皮膚と表記される真皮が身体に必要な器官を伴う部位でありコラーゲンとヒアルロン酸の宝庫でもあるのです。
その真皮を保護するのが表皮で免疫系細胞もここに存在します。

つまり、人間はゴムのコート(表皮)とさらにオーバーコート(角質)の重ね着をしているのです。
ここまでで、お肌の解剖は大体ご理解できたと思います。

次に医療を基本的に考えますと、医療行為は病気や外傷でダメージを受けた器官や組織・細胞を治したり予防したりする行為ですが、それらには義務と責任を国家資格で負うことになり、その資格が医師免許なのです。
当然、エイジングもダメージであり、ダメージがなければエイジングではなく単なる生理現象です。
しかし現今の実情は、このダメージのない生理現象を治療と称して、医師免許を有さず医療と見間違うような医療モドキや、さらにひどい詐欺まがいまでがまかり通っている状況ですが、はっきり申しまして、これらの現象は何も治療する必要はないのです。
また、医療行為と称して医師免許なしに医療美容が可能であれば、誰一人として難関を突破し高い授業料の大変な医師になろうとは思わないでしょう!?
そこでこのブログでは、医療美容と単なる美容の違いを本物のお話から皆様の“見る目”を養って頂き、皆様の美容に関する選択肢を拡げる一助になればと思い、誹謗中傷なしで進めて行きたいと思います。
きっと、目からウロコの内容もあると思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

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